地域の医療機関と連携して 出産だけでなく、幅広くお母さんたちの声に応えられる病院に。

市立恵那病院 院長浅野 雅嘉

真心を込めて、新しい命の誕生を支えます 市立恵那病院 院長浅野 雅嘉

恵那市では、お産のできる病院が一つものない状況が長く続いており、市民の皆様には大変ご不便をおかけしてきました。新しく生まれ変わる当院には、待望の産婦人科が開設されます。
出産は、女性の人生における大きなライフイベントであり、家族みんなを笑顔にする一大慶事です。
当院にて、そのお手伝いができることを大変嬉しく思うと同時に、その使命と責任の重さを自覚し、身の引き締まる思いであります。当院にとって産婦人科の立ち上げは、全くゼロからのスタートです。堅実かつ慎重に、何より安全を第一に、地道に実績を積み重ねながら、市民の皆様の信頼を得ていけるよう、日々精進してまいります。

安心・安全なお産を支えるために 母子を適切に救命するには、地域における医療機関相互の機能分担と連携が大切であることも改めて実感いたしました

私はもともと、自分の専門領域を超えて、総合的な診療ができる医師になりたいという想いがありました。専門は外科ですが、新しい領域に果敢に挑戦したいという気質は、今でも変わっておりません。2016年3月に、当院の助産師や他科医師とともに、「ALSO」(Advanced Life Support in Obstetrics)という産科救急対応を学ぶ実技講習会に参加させていただきました。最高齢の受講者でしたが、無事合格しましたので、今後はこの学びを活かして、少しでも産婦人科スタッフの力になれればと思います。 また講習を通して、母子を適切に救命するには、地域における医療機関相互の機能分担と連携が大切であることも改めて実感いたしました。ハイリスク症例に対しても、地域の三次救急病院や母子医療センターと連携し、安心・安全なお産を常に心がけていきたいと思います。

安心・安全なお産を支えるために 母子を適切に救命するには、地域における医療機関相互の機能分担と連携が大切であることも改めて実感いたしました
産後の乳房トラブルは乳腺外来へ 乳腺炎や乳腺症などの良性疾患はもちろん、超音波検査、マンモグラフィー、乳房MRI、乳腺手術などにも幅広く対応しております

当院では、産後ケアをお手伝いする助産師相談室「ひとねる(この地方の方言で“育てる”の意味)」を開設していますが、「授乳の仕方がわからない」「乳房が張って痛い」「乳腺炎になってしまった」など、これまで多くのご相談が寄せられてきました。私が専門領域を広げて「乳腺専門医」を取得したのも、そのようなお母さん方の声が大きな動機です。 産婦人科開設後は、授乳や乳房トラブルに関する指導・ケアをより充実させたいと考えております。 「乳腺外来」では、乳腺炎や乳腺症などの良性疾患はもちろん、超音波検査、マンモグラフィー、乳房MRI、乳腺手術などにも幅広く対応しております。
乳房に関するお悩みがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

病児・病後児保育室を開設して地域をサポート

当院では、子育て中の職員のために「院内保育所」を設けていますが、新病院ではそれに付随して、地域に向けた「病児・病後児保育室」を設置することになりました。
「病児保育」とは、お子さんの病気が回復しない時の保育、「病後児保育」とは、病気は回復しても、保育園の登園許可がおりない時の保育です。共働きのご家庭で、お仕事が休めない、身内や近隣のサポートが得られない場合には、ぜひご活用ください。 当院併設のため、お子さんの急な病状変化に対しては、小児科医、看護師が迅速に対応することができます。

病児・病後児保育室を開設して地域をサポート 共働きのご家庭で、お仕事が休めない、身内や近隣のサポートが得られない場合には、ぜひご活用ください